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  • 2025-06-10
  • IT系

独自ドメインでメールアドレスを作りたいけど、自分でメールサーバーを立てるのは大変…という方にオススメなのが、ConoHaメールサーバーです。今回は実際にhogehoge.netドメインでConoHaメールサーバーを使えるようにした手順をご紹介します。

構成環境

  • ドメイン管理: muu-muu(ネームサーバーはXServer VPSに設定済み)
  • DNSサーバー: XServer VPS
  • メールサーバー: ConoHaメールサーバー

手順1: ConoHaメールサーバーの契約

まずはConoHaでメールサーバーサービスに申し込みます。月額料金は利用するメールボックス数によって変わりますが、小規模利用なら月数百円程度です。

手順2: ドメインとメールアドレスの設定

2-1. ドメインの追加

ConoHaのコントロールパネルで:

  1. メールサーバー > ドメインリストへ移動
  2. ドメイン追加をクリック
  3. hogehoge を入力して追加

2-2. メールアドレスの作成

  1. メールサーバー > アドレスリストへ移動
  2. メールアドレス追加をクリック
  3. 希望するメールアドレス(例:info@hogehoge.net)を作成

手順3: DNS設定に必要な情報を取得

ConoHa側で以下の情報を確認します:

3-1. MXレコードの値(メールサーバー共通)

メールサーバー > サーバー情報 > MX レコード設定値 (例: mailxx.conoha.jp) が表示されます

3-2. SPFレコードの値(メールアドレス専用)

メールサーバー > アドレスリスト > 対象メールアドレスをクリック > DNS情報 → ホストが@の行の値をコピー (例:v=spf1 include:_spf.conoha.ne.jp ~all

3-3. DKIMレコードの値(メールアドレス専用)

同じくDNS情報画面で、ホストがdefault._domainkeyの行の値をコピー (例:v=DKIM1; k=rsa; p=xxxx...

手順4: XServer VPSでDNSレコードを設定

XServer VPSのDNS設定画面で以下のレコードを追加します:

4-1. MXレコード

  • 種別: MX
  • ホスト名: hogehoge.net
  • 内容: 手順3-2で取得した値
  • 優先度: 10

4-2. SPFレコード

  • 種別: TXT
  • ホスト名: hogehoge.net
  • 内容: 手順3-2で取得した値

4-3. DKIMレコード

  • 種別: TXT
  • ホスト名: default._domainkey.hogehoge.net
  • 内容: 手順3-3で取得した値

4-4. DMARCレコード(推奨)

  • 種別: TXT
  • ホスト名: _dmarc.hogehoge.net
  • 内容: v=DMARC1; p=none; fo=1; rua=mailto:info@hogehoge.net

動作確認

DNS設定完了後(反映まで数時間かかる場合があります)、以下で確認できます:

bash# MXレコード確認
dig hogehoge.net MX

# SPFレコード確認
dig hogehoge.net TXT

ConoHaのWebメールまたはメールクライアントで送受信テストも行いましょう。