
独自ドメインでメールアドレスを作りたいけど、自分でメールサーバーを立てるのは大変…という方にオススメなのが、ConoHaメールサーバーです。今回は実際にhogehoge
.netドメインでConoHaメールサーバーを使えるようにした手順をご紹介します。
構成環境
- ドメイン管理: muu-muu(ネームサーバーはXServer VPSに設定済み)
- DNSサーバー: XServer VPS
- メールサーバー: ConoHaメールサーバー
手順1: ConoHaメールサーバーの契約
まずはConoHaでメールサーバーサービスに申し込みます。月額料金は利用するメールボックス数によって変わりますが、小規模利用なら月数百円程度です。
手順2: ドメインとメールアドレスの設定
2-1. ドメインの追加
ConoHaのコントロールパネルで:
- メールサーバー > ドメインリストへ移動
- ドメイン追加をクリック
を入力して追加hogehoge
2-2. メールアドレスの作成
- メールサーバー > アドレスリストへ移動
- メールアドレス追加をクリック
- 希望するメールアドレス(例:
info@
)を作成hogehoge
.net
手順3: DNS設定に必要な情報を取得
ConoHa側で以下の情報を確認します:
3-1. MXレコードの値(メールサーバー共通)
メールサーバー > サーバー情報 > MX レコード設定値 (例: mailxx.conoha.jp
) が表示されます
3-2. SPFレコードの値(メールアドレス専用)
メールサーバー > アドレスリスト > 対象メールアドレスをクリック > DNS情報 → ホストが@
の行の値をコピー (例:v=spf1 include:_spf.conoha.ne.jp ~all
)
3-3. DKIMレコードの値(メールアドレス専用)
同じくDNS情報画面で、ホストがdefault._domainkey
の行の値をコピー (例:v=DKIM1; k=rsa; p=xxxx...
)
手順4: XServer VPSでDNSレコードを設定
XServer VPSのDNS設定画面で以下のレコードを追加します:
4-1. MXレコード
- 種別: MX
- ホスト名:
hogehoge
.net - 内容:
手順3-2で取得した値
- 優先度: 10
4-2. SPFレコード
- 種別: TXT
- ホスト名:
hogehoge
.net - 内容: 手順3-2で取得した値
4-3. DKIMレコード
- 種別: TXT
- ホスト名:
default._domainkey.
hogehoge
.net - 内容: 手順3-3で取得した値
4-4. DMARCレコード(推奨)
- 種別: TXT
- ホスト名:
_dmarc.
hogehoge
.net - 内容:
v=DMARC1; p=none; fo=1; rua=mailto:info@hogehoge.net
動作確認
DNS設定完了後(反映まで数時間かかる場合があります)、以下で確認できます:
bash# MXレコード確認
dig hogehoge.net MX
# SPFレコード確認
dig hogehoge
.net TXT
ConoHaのWebメールまたはメールクライアントで送受信テストも行いましょう。